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硝子体手術

対象となる疾患

網膜上膜/黄斑前膜、網膜剥離、黄斑円孔、糖尿病網膜症、黄斑浮腫、眼内レンズ脱臼、硝子体出血、硝子体混濁 など

硝子体手術について

硝子体は眼球内の大半を占めるゼリー状の組織で、成分のほとんどがコラーゲンと水です。若いとき硝子体は眼球内にぎっしり詰まっていて、眼球の内面の網膜とぴったり接着しています。しかし加齢に伴い、硝子体が縮んだり溶けて液化することで飛蚊症を生じます。さらに50歳以降になると、硝子体は網膜を引っ張りながらさらに収縮し、眼球の奥の壁からはずれます。これは「後部硝子体剥離」という加齢による自然現象ですが、硝子体の収縮や後部硝子体剥離が原因で、網膜剥離や黄斑円孔、硝子体出血を生じたり、既存の網膜疾患も悪化しやすくなります。そこで、原因になっている硝子体を除去し、生理的な房水という眼内の水に置き換えるのが「硝子体手術」です。手術では硝子体のほか、網膜上に生じている病的な膜なども一緒に除去したり、レーザー光線で網膜の治療を行うこともできます。当院の診察・検査にて、硝子体手術が必要と判断した場合には、速やかに適切な医療機関へ御紹介をさせて頂きます。

硝子体手術について

硝子体手術の流れ

1散瞳薬を点眼し、瞳孔を大きく拡げます。2局所麻酔で行いますので、手術は全く痛くありません。3黒目のわきに約0.5mmの小さな穴を3か所開けます。この穴の大きさを25ゲージまたは27ゲージといいますが、通常の腕の注射で使用する針の太さの20ゲージよりも細いサイズです。1つ目の穴には眼内還流液をつなげ眼圧を保ちます。2つ目の穴から眼内照明で照らし、3つ目の穴から手術を行います。4網膜剥離や糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症などの手術の場合、網膜にレーザー光線をあてて治療します。5網膜剥離や黄斑円孔などの手術では、眼内を医療用ガスで充満させます。医療用ガスの浮力で、網膜の孔を押さえつける必要があるため、孔が上にくるように、手術後はうつ伏せや横向きなどの姿勢で安静をとっていただくことがあります。

1散瞳薬を点眼し、瞳孔を大きく拡げます。
2局所麻酔で行いますので、手術は全く痛くありません。
3黒目のわきに約0.5mmの小さな穴を3か所開けます。この穴の大きさを25ゲージまたは27ゲージといいますが、通常の腕の注射で使用する針の太さの20ゲージよりも細いサイズです。1つ目の穴には眼内還流液をつなげ眼圧を保ちます。2つ目の穴から眼内照明で照らし、3つ目の穴から手術を行います。
4網膜剥離や糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症などの手術の場合、網膜にレーザー光線をあてて治療します。
5網膜剥離や黄斑円孔などの手術では、眼内を医療用ガスで充満させます。医療用ガスの浮力で、網膜の孔を押さえつける必要があるため、孔が上にくるように、手術後はうつ伏せや横向きなどの姿勢で安静をとっていただくことがあります。

※白内障がある場合は、硝子体手術と同時に白内障手術を行う場合もあります。

硝子体手術のながれ
硝子体手術のながれ
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